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【看護師の副業】始める前に知っておきたい4つの豆知識

こんにちわ。

みみです。

私は、長年看護師をしていますが、40歳を超えてから自分の働き方に悩み
今は新しいスキルを身につけながら副業を始めています。

近年、医療業界も副業OKの職場が増え、多くの看護師が副業をするようになっています。

気軽に取り組めるお仕事もあり、「ちょとしたお小遣い稼ぎ」から、本業に匹敵するような副業の取り組みもあります。

私は、後者の方の取り組みをしており、副業を始めてから「もっと事前に知っていたらよかった」と思うことが多くありました。

具体的には、

  • 税金に絡むこと
  • 副業の取り組み方

などです。

特に税金のことなんて苦手意識が強く、理解すべきことと思っていてもなかなか知ろうとせず、理解できていないことに不安を抱えながら副業に取り組んでいました。

実際、知れば「思ったほど難しくない」ことがわかったので、これから副業を始めたいと思って、このブログに辿り着いてくれた方には、ぜひ最後まで読み進めてもらいたいです。

この記事では、私の経験から

今後、副業を始めようとしている人に、副業するなら知っておくべきポイントについて紹介します!

 

知っておきたいポイント4つ

就業規則の確認

副業を始める時に一番大事なことは、自分が所属する勤務先の就業規則の確認です。

就業規則とは

労働者の給与や、労働条件、職場内の規律をまとめた規則です。10名以上の従業員を常時雇用する企業には、就業規則の作成と労働基準監督署への届け出が義務付けられています。

 

どこを見ればいい?

出典:厚生労働省「モデル就業規則」

厚生労働省作成のモデル就業規則では、第14章「副業・兼業」という章があり、その中で副業に関連する項目が記載されています。

 

副業の項目がない!?

就業規則に「副業」と書かれていないケースもあります。項目がない!と思って、副業ができない。と判断するのは早いです。

「副業」ではなく、「兼業」「他の会社の業務」「二重就業」などと表現されている場合もありますので、就業規則内をしっかり確認しましょう。

 

その他の確認方法

  • 人事管理課へ確認
    就業規則に「副業」の項目を確認できなかった場合、内容をよく理解できない場合など、採用や給与関連を扱っている人事管理課で確認するのも一つの方法です。

・副業が認められているのか
・どのような副業なら認められているのか
・申告制の場合にはどのような手続きが必要か

を確認しましょう。

  • 上司や雇用主に確認する
    副業禁止か調べる最後の手段は、「上司に確認する」です。
    小規模な医療機関で就業規則がない、人事管理の部署がない場合には、上司や雇用主に直接確認するしかありません。

 

副業禁止の看護師とは?

国公立の病院に勤務する看護師は「公務員」となるため、副業が禁止されています。

公務員には守るべき法律がいくつかあります。そのうち国家公務員法第103条、地方公務員法第38条では、「営利目的での活動を行ってはならない」と記載されています。

副業はこの「営利目的での活動」に当たるため、公務員の副業は禁止といわれています。

ただし、以下の場合には公務員に当たらない可能性があります。

  • 非特定独立行政法人の国立病院機構
  • 一般地方独立行政法人の県立病院や市立病院

自分が公務員かわからない人は、就業規則や就職の際の雇用契約書で確認してみてください。

 

年間所得20万円以上は確定申告が必要

副業を始めて、一定以上の収入があると確定申告の必要があります。

確定申告の目安は、毎年1月1日〜1231日までの副業収入が20万円を超えるかどうかです。

20万円以上稼ぐというのは、一見すると難しそうなイメージがありますが、実際にはそうでもありません。

単発の夜勤バイトを月に一回入るだけでも、年間所得は20万円を超えます。

無知が原因で確定申告を怠ったり、適切な税金を納めなかった場合、後に重いペナルティを受けることになりかねません。

そのため、副業を始める際には、税金の問題もしっかりと理解しておくことが重要です。

【確定申告が必要になるケース】

  • 2つの職場から給与がある
  • 2つ以上の職場から給与があり2カ所以上で年末調整をした人
  • アルバイトを掛け持ちしており年末調整がない人
  • 給料以外で20万円以上の副収入がある人

このどれかに当てはまる場合には、自分で確定申告をする必要があります。

確定申告の時期

確定申告は毎年、決められた期限内までに申請が必要です。

基本的に

所得があった翌年の216日〜315日まで

もし申告期限に間に合わなければ、加算税や延滞税などの余分な税金を課されてしまうことがあるので、期限内申請を心がけましう。

申請の方法

副業で発生した経費は所得から控除できるので、レシートや領収書はしっかりと保管しておきましょう。

最近ではe-Taxというインターネットを通じた申告システムが利用でき、自宅からでも手続きが可能です。

個人事業主なら開業届を出す

開業届とは、新しく事業を開始した時にその事実を税務署に知らせるための書類です。
(単発のバイトや、企業に雇われている場合はこれに当たりません)

開業届の提出は法的義務ですが、罰則規定はなく、提出しなくても事業を営むことは可能です。ただし、開業届を出せば税制上のメリットを受けれる場合があります。

開業届を出すメリット

  • 青色申告特別控除を受けられる
  • 赤字を繰り越したり、損益通算したりできる
  • 経費の範囲が広がる

開業届けの提出方法

  • 税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する
  • e-Taxを利用してオンラインで提出する

出典:free開業

スマホでも開業届の提出が可能です。マイナンバーカードがあれば、オンライン提出が可能です。これは、便利ですね!

 

本業に支障が出ないようにする

副業と本業を両立するためには、効率的な時間管理が重要です。

副業による収入の増加は魅力的ですが、その反面でストレスや負担も増えることも知っておいてください。

副業の時間を設けるために本業の休憩時間を削ったり、自己ケアの時間を犠牲にすると、本業のパフォーマンスや健康に影響を及ぼします。

私自身も、フルタイムの看護師をしながら副業を開始し、作業に集中し出すと時間経過を忘れてしまい、常に睡眠不足の状態となりました。本業での集中力が欠け、判断能力が落ちていることに気づき、時間管理の重要性を痛感した経験があります。

副業開始とともに、

  • 適度な休息とリラックスできる環境を用意する
  • 作業は時間を決めて行う
  • 月の労働時間を管理する

など、一定のルールを決めて自分自身の健康管理も大事にしてくださいね。

副業がバレないための対策

副業可能な職場であっても、知られたくない、黙ったまま副業をしたいという方は以下のような点に注意が必要です。

職場から離れた場所で副業する

職場に副業していること、副業している姿を見られたくないのであれば、職場から離れたエリアで働くことをおすすめします。自宅で完結できる副業であるなら、このような心配はありません。

職場の誰にも副業のことを話さない

意外と多いのが、自分自身で副業をしていることを漏らすことです。臨時収入が入ってつい嬉しくなって言いたくなったり、他の施設の実情を話したくなったりしますが、ここはグッと我慢が必要です。

SNSで副業にことを発信しない

SNS経由で副業がバレてしまう事例も存在します。

特に実名と顔写真を出している場合は、情報を発信する際に注意が必要です。何かのきっかけで職場の人に見つかり、バレる可能性が高くなります。

匿名でも自分のアカウントが職場の人に知られている方は、副業に関する情報発信は避けることをおすすめします。

住民税を自分で納付する

住民税を職場が天引きする特別徴収」では、副業によって所得が増えた場合、会社にバレてしまいます。

住民税を自分自身で納付する「普通徴収」を選択すると、自治体によっては自身で副業分の住民税を納めることが可能です

そうすることで、本業の住民税は変わらずに給与から天引き(特別徴収)されますが、
多くの自治体で特別徴収を推進しているため、必ず普通徴収ができるとは限りません。

副業の住民税を普通徴収にするためには、確定申告で第二表の「住民税に関する事項 住民税の徴収方法」で「自分で納付」に〇をつけます。副業の所得が20万円以下の方は確定申告を行う必要がないため、役所で手続きを行います。

引用:MoneyForward:「副業は住民税でバレる?会社にバレない確定申告方法を解説!」

副業をする時にやるべきこと

周りからの理解と協力を得る

副業を実施する際は、家族や同僚からの理解も得ることが重要です。

家族に対して

一番の理解者であり、サポートしてもらえる味方になってもらいたい存在です。
そのために、

・副業による収入増加やスキルアップのメリットを伝える
・子ども達には、わかりやすい言葉で説明する
・今までと生活リズムが変わる可能性があることを理解してもらう
・パートナーや家族との役割分担や家事シェアについて話し合う

自分のできる事、できない事。するべき事としなくてもいい事。などを書き出し
家族が協力しあえる環境を、みんなで話し合うことが大切です。

同僚、職場に対して

副業によって本業が疎かにならないよう、成果や責任をきちんと果たすことが求められます。

・本業、副業双方の情報漏洩のリスク管理を徹底する
・本業に支障をきたさない範囲で取り組む
・副業での経験を本業へ発揮し相乗効果を出す

副業は個々の自由と可能性を広げますが、それぞれの関係性に配慮した行動が求められます。

作業スペースと時間の確保

副業を始める際、最も重要なことは環境を整えることです。

本業と副業の両方をこなすために大事な環境は2つあります。

  • 作業スペースの確保
  • 時間管理

作業スペースの確保

自宅で副業を行う場合は、仕事に集中できる専用の作業スペースを確保することが望ましいです。「そんな部屋は用意できない」という場合

・リビングの一角
・個室空間として使えるスペース

などを確保していると、作業に集中でき生産性を上げることができたり、個室スペースが確保できればオンラインでの対話の際に失礼がありません。

時間管理

副業を行う上で、時間管理はとても需要になります。私自身もとても悩み、時間管理に苦労しました。特に自宅で副業に取り組む方は、プライベートとの境界線を明確にしておくことが必要になります。

ここでは時間管理のポイントを大きく3つに分けました。

・24時間の時間配分を知る(何にどれだけの時間を費やしてるのか)
・タスクの優先順位をつける
・時間のブロックわけ(1日のうちの時間を何に使うか配分する)

時間管理の方法は、副業をする、しないに関わらず多くの人の生活に影響するものです。Webサイトでの情報もたくさんありますし、書籍もいろいろと出版されています。

副業を始めるにあたり、自分自身・家族にとっても最適な時間管理を習慣づける、そんな機会にもなればいいですね。

さいごに

副業は、単に収入を上げるだけではなく、看護師としてのキャリアを豊かにする良い機会です。

副業開始前に知っておくべきポイントを理解できていれば、スムーズに始めることもできまし、副業する職種や内容の選択もしやすくなると思います。

看護師はただでさえハードな仕事であるため、体調を崩して本業に支障をきたすことのないよう取り組んでいって欲しいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!